アドセンスの審査に「有用性の低いコンテンツ」で何度も落ちて、どこを直せばいいのか分からなくなっていませんか。

私は個人で、Webツールのサイトをいくつか運営しています。そのうち2つは、アドセンスの審査に1年以上通りませんでした。落ちた回数は、2つ合わせて21回です。理由として出ていたのは「有用性の低いコンテンツ」でした。それでも2026年の8月と11月に、2つとも合格できました。

先に結果を書くと、効いたと感じたのは、ツールを使っているところを写真やスクリーンショットで見せたことです。反対に、AIで記事を量産しても、ツールの数を増やしても通りませんでした。

この記事では、落ち続けてから合格するまでにやったことを書きます。効かなかったことも、AIに手伝ってもらったことも、そのまま書きます。

1年以上、合わせて21回落ちた2つのツールサイト

審査に落ち続けたのは、次の2つのサイトです。

  • Athena Trace:ご祝儀袋や宛名の毛筆の見本をスマホに表示して、紙を重ねてなぞって書けるWebアプリ
  • デジタル道具屋:テスト用PDFの作成やJSONの整形など、Web開発とテストで使うツールを集めたサイト

どちらもツールが中心で、文章の少ないサイトでした。アドセンスから届いたメールで数えると、落ちた回数と合格した日は次のとおりです。

  • Athena Trace:2025年2月から2026年7月までに9回落ちて、2026年8月31日に合格
  • デジタル道具屋:2025年7月から2026年10月までに12回落ちて、2026年11月4日に合格

落ちた月を並べると、次のとおりです。

  • Athena Trace:2025年2月・8月・10月、2026年1月・3月・4月・5月・6月・7月
  • デジタル道具屋:2025年7月(2回)・8月・10月、2026年1月・2月(2回)・3月・4月・5月・9月・10月

デジタル道具屋は、2026年の1月から3月にかけて、記事を足してはすぐ申し込み直し、3週間ほどおきに落ちていました。

いちばんしんどかったのは、何が悪いか分からないこと

審査に落ちるたびに「AdSense の利用を開始するには、問題を解決してください」というメールが届き、管理画面には「有用性の低いコンテンツ」と表示されます。どのページのどこが悪いのかは、教えてもらえません。

直したつもりで申し込んでも、また同じ言葉で落ちます。落ちたあとは、次に申し込めるようになるまで2週間ほど待ちました。直して、待って、また落ちます。これをくり返すうちに、何を直せばいいのか分からなくなっていきました。

AIで記事を量産しても、ツールを増やしても通らなかった

最初は、中身が足りないなら増やせばいいと考えました。

Athena Traceでは、AIに記事とイメージ画像を作ってもらい、毎週自動で足していく仕組みにしました。記事は13本まで増えましたが、それでも通りませんでした。

デジタル道具屋では、ツールの数を増やしていきました。2026年3月に調べたときは53個あり、そのうち42個は90日間だれにも開かれていませんでした。Googleに見つけてもらえているのに、検索に登録されていないページも71ページありました。数を増やしても、読まれないページが増えるだけでした。

効いたのは、実際に使った写真とスクリーンショット

流れが変わったのは、ツールを使っているところを、写真やスクリーンショットで見せるようにしてからです。

Athena Traceでは、9回目に落ちた2026年7月29日に、やり方を変えました。100円ショップで買ったご祝儀袋と筆ペンを使って、8月16日になぞり書きを試しています。スマホの画面の明るさや、紙をテープで留める方法などの条件も書き、写真をつけて記事にしています。この検証の記事を公開してから2週間ほどで、合格しました。

スマホに表示したお手本と、なぞって書いた短冊を差したご祝儀袋を並べた写真

左のスマホに表示したお手本を紙越しになぞって、右のご祝儀袋の短冊に書きました。

試してみると、作った自分でも気づかなかった不便が見つかりました。紙を手で押さえると、指が画面に触れて文字が選択されてしまいました。これはツールのほうを直しています。

デジタル道具屋では、13回目に申し込む前に、ツールの使い方へ操作した画面を載せました。35ページに、あわせて120枚ほどです。どこを押せばいいのか分かるように、画面には赤い枠と番号をつけました。11月3日の夜に申し込むと、翌日の夕方には合格していました。

PDFダミーファイル生成ツールで、ページ数を選んでPDFを作った画面

デジタル道具屋のPDFダミーファイル生成の使い方に載せた画面です。

文章をAIに手伝ってもらっていても、使い方を見せる記事は効きました。写真やスクリーンショットは刺さる、というのが2つのサイトでの実感です。

ただし、Googleは合格した理由を教えてくれません。デジタル道具屋では、13回目の前に、ツールを絞る・デザインを新しくする・運営者の情報をそろえる・使い方に画面を載せる、をまとめてやりました。写真とスクリーンショットだけで通ったとは言い切れません。

あわせて直したこと

デジタル道具屋で直したこと

  • 開かれていない薄いページを、検索に出さない設定(noindex)にした
  • 記事にあった架空の会話や体験談を消して、事実だけにした
  • 説明がほとんどなかった18ページに、よくある質問や入力と出力の例を書き足した
  • ツールを、Web開発とテスト向けに72個から35個へ絞った
  • 運営者の情報をそろえて、このブログへのリンクを置いた
  • プライバシーポリシーに、広告の配信についての説明を足した

このうち、検索に出さない設定と18ページの書き足しは、落ちた回の前にもう済ませていました。それだけでは通らなかったことになります。

Athena Traceで直したこと

  • 広告は記事と使い方のページだけに出し、なぞり書きの画面には出さないようにした
  • AIで作った画像には「AI生成のイメージ画像です」と書き添えた

AIとの付き合い方

サイトの点検や直す作業の多くは、AIのClaudeに手伝ってもらいました。

  • Googleサーチコンソールのデータから、開かれていないページを洗い出す
  • アドセンスの管理画面を見て、審査の状態を確かめる
  • 毎週決まった曜日に、サイトの点検と直す作業を進める
  • 使い方に載せる画面を撮る

画面の撮影は、個人情報が写らないように、パソコンの中に作った別の環境(仮想マシン)で進めてもらいました。私が寝ている間に撮り終わっていて、朝には120枚がそろっていました。13回目の申し込みも、Claudeにブラウザを操作してもらって出しています。

一方で、AIに記事を量産してもらったときは通りませんでした。AIは、数を増やすよりも、点検や手間のかかる作業に使うほうが役に立ちました。ページの中心に置くのは、ツールを本当に動かした記録です。Athena Traceの写真は自分で撮り、デジタル道具屋の画面はClaudeに撮ってもらいました。どちらも、本物のツールを動かした記録です。

合格したときは、Claudeにも報告しました。Athena Traceでは「ついにアドセンスの審査に通りました」、デジタル道具屋では「アドセンス通った!!」と送っています。

審査について気になること(私の場合)

「AdSense の利用を開始するには、問題を解決してください」が届いたら?

メールには、落ちた理由は書かれていません。アドセンスの管理画面で「サイト」を開くと、理由が表示されます。私の場合、確かめられた回はどれも「有用性の低いコンテンツ」でした。

何回目で合格した?

Athena Traceは10回目、デジタル道具屋は13回目です。最初に申し込んでから、Athena Traceは1年半ほど、デジタル道具屋は1年4か月ほどかかりました。

審査の結果が出るまで何日かかった?

デジタル道具屋の最後の3回は、申し込んでから結果が出るまで、11日・10日・約23時間でした。合格した回がいちばん早く、次の日に結果が届いています。

落ちたら、次はいつ申し込める?

落ちると、管理画面に次に申し込める日が表示されます。私の場合は、落ちてから2週間ほどあとでした。

記事は何本あればいい?

Googleは、必要な記事の数を公表していません。デジタル道具屋は、合格したときにツールが35個と、解説の記事が11本でした。ツールのページにも、1ページに2,000〜8,000字ほどの説明を書いています。一方で、Athena TraceはAIの記事を13本まで増やしても通りませんでした。

アクセス数は関係ある?

デジタル道具屋は、Googleの検索から1か月に400〜700回ほど訪問があっても落ちていました。アクセスがあるだけでは通らない、というのが私の経験です。

AIで書いた記事でも合格できる?

文章をAIに手伝ってもらった記事でも、使い方を写真やスクリーンショットで見せる記事は効きました。通らなかったのは、AIに量産してもらった記事です。AIで作った画像には、AI生成だと書き添えています。

学んだこと

ページを増やすより、実際に使った記録を見せるほうが効きました。

ツールのページは、そのままだと文章が少なく、似たページも増えがちです。AIで記事を増やしても、ツールを増やしても、「有用性の低いコンテンツ」は消えませんでした。読まれないページを減らし、残したページに使ったときの写真や画面を載せてから、2つとも合格しています。

もう1つは、AIの使いどころです。量産には向きませんでしたが、点検や撮影のような手間のかかる作業では、大きな助けになりました。

いま「有用性の低いコンテンツ」で落ち続けている人へ

何が悪いのか分からないまま落ち続けるのは、本当にしんどいです。私も2つのサイトで、21回落ちました。

ページを増やす前に、自分のツールを使っているところを、写真やスクリーンショットで1枚載せてみてください。私の場合は、そこから流れが変わりました。

同じ理由で何度落ちても、直し続けた先で、私は2つとも通りました。